エギ(餌木)の製作1

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最終更新日:
2011年2月18日(金)
0:41
 
 
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2017年5月30日(火)
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エギ製作工程1

エギ製作編


まずは、エギの勉強のために、Yo-zuriのアオリ-Q半傘3.5号を購入。 ピンクの背に杉の模様が入っています。
半傘と全傘はどう違うのかな〜?   まだエギングなんぞやったことがないので想像です。

根がかりを考えると、腹の下側に針が出ているということは、根がかりし易いんじゃ〜ないか?、と考えて半傘を買いました。

後に沈下実験で分かったのですが、シンカー(鉛のおもり)を取り付けて沈めると、エギは全く水平姿勢にはならずに頭を下に下げた姿勢で沈んでいきます。  底に着いた姿勢も、シンカーが底に着くだけで尻は浮いています。 
通常の状態では針(カンナというそうです)が底に触れることはありませんでした。  急にしゃくると、エギのバランスによっては、尻(カンナ)が底を打つものがありました。 全傘だと、このときに根がかりの可能性はあります。

急にしゃくったり、糸ふけを放置したり、潮に流されたり、岩の間に入ったり、海藻に引っかかったりした場合には、根がかりすることは十分あるでしょうね。  ということで、半傘、全傘は、根がかりとは、あまり関係なさそうだと思いました。  それよりも、イカにうまく引っかかる確率がどうか、ということが気になっています。  実釣してみないと、この点はまだ分かりません。

そこで、カンナは、両方を買っておきました。

買った材料

  • 自作用バルサ製のエギ

    削りは荒っぽく、防水も雑だが、サンドペーパーをかけて自分で再度防水すると綺麗になる。バランスは結構よさそう。
    3.0号、3.5号、4.0号。  

  • ファルカタという木材 

    バルサ材、桐材を探したが見つからず、桐に良く似たファルカタという南洋材があったので購入。 とにかく安い。 かなり軽く柔らかい木材。  桐にそっくり。

  • 自作用のカンナ 

    半傘と全傘 3.0号、3.5号、4.0号用

  • 布一式のみ 

    どんなものか知るため

  • 羽と目玉(蛍光)と目玉用くぎ  

    羽はフライを作るためのハックル・ケープで十分間に合う。  

  • アクリル ラッカー・スプレー 

    蛍光ピンク、蛍光グリーン、蛍光オレンジ、赤、青、黄、茶、とクリアー
    この蛍光ラッカー・スプレーは暗闇では光りません。

  • セルロースセメント 500ml

    防水のため。

  • ボンド スプレー糊  (ゴム糊)

    上布を貼り付けるため。

  • ボンド G17 (ゴム糊)

    カラーホイル、カラーテープを貼り付けるため。

  • ステン製パワースイベル  

    Youzuriのエギにはスイベル(より戻し)が着いていたので購入。 紐でもいいみたい。

  • ステンワイヤ

    スイベルを固定するための細いワイヤ。 スイベル無しなら紐でもいい。

  • 洗濯ネット  

    上布に使うため購入。 いろいろなパターンのネットが100円ショップで売っていたので購入。

rimg0082.jpg (45162 バイト)
洗濯ネット各種

  • キッチン・アルミ・テープ  7cm巾

    下布の代わりにアルミホイルを張ることにしました。 糊がついているので切って張るだけです。

  • カラーホイル(折り紙) 

    下布の代わりにいろんな色のアルミホイルが要るだろうと考え、100円ショップを漁っていて見つけました。 折り紙ですが、アルミホイルなので使えると考えました。  いろんな色が入ってます。  接着はゴム糊で。

  • カラーテープ(折り紙の一種) 

    ぎらぎらと光るテープ(ホログラムというのかな)。 薄いプラスチックかな。 アワビ貝の代わりになりそうなので購入。 接着はゴム糊で。

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下布の代用品3種。

  • 夜光塗料(蓄光ともいう)

    夜光塗料は有効という情報があったので、ニッペの夜光塗料を買いました。

    eginippe.jpg (44150 バイト)

 

エギ製作工程2
 

エギ製作工程

1. 型を作る

買ったエギと、自作用バルサエギを参考に、型紙を作る

横からの投影図と上からの投影図の2種を作成する。 これは、@材木の切り出し用。  

エギを隙間無くカバーできるようにAアルミ切り取り用の型紙も作っておきます。  何回かかぶせてみて、横投影図と上投影図を組み合わせて、最終的に一つにします。

もう一つ、局面を意識した型を作る。 こちらは布地にパターンを着色する際の型紙Bとします。  

写真はありませんが、キッチンにあるペーパータオルを2つ折りにし、見本となるエギの背から腹にかけてかぶせ、腹の部分を両側から指の爪で軽く押さえていきます。  この爪あとをサインペンでなぞると型紙Bができます。

型紙をペーパータオルに写し取り、実際にエギにかぶせて見ます。 

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写真、上が布用型紙B。 下はアルミ切り取り用型紙A(横投影図@と、上投影図@を組み合わせたもの)

 

2. 材木の切り出し (バルサ材でも桐材でも同じ)

ファルカタ材は、厚みが20mm程度のものが無かったので、15mm厚のものと6mm厚のものを木工用ボンドで張り合わせました。 

横と上の型紙@を使って、木材にマークします。 

腹側に引いてある外側の線は、5mmの深さの溝を機械で掘る際に、頭とお尻の部分は溝を浅くするために、やや外側に引いてあります。  カンナを入れる穴を溝で切ってしまわないようにするためです。 頭部分は、針金を通すため、強度を弱くしないように溝を浅くします。

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型取り 左が4.0号用、右は3.5号用

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糸鋸で切り出し

 

3. 溝入れ 

ミニフライス盤(ボール盤でもOK)で、メタルソー(直径60mm、厚み1mm)を使って、同じ深さの溝を入れます。

まず、下の写真のような道具を作りました。 板中央の穴はメタルソーの深さを調節するための逃げ穴です。 

穴の横にガイドとなる丸竹を適当な長さ(9mm)を上に出して埋め込みます。  これに沿ってエギの局面を動かせば深さ5mmの溝が均等に切れます。  竹の位置は、外側がメタルソーの直径から5mmだけ内側になるように決めてあります。

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セッティング。

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カッティング中。

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こんな風に切れました。

 

4. カンナ用穴あけ

ミニフライス盤をドリルに取り替え、2.5mm径のカンナ用の穴を空けます。 深さは、購入したカンナの軸の長さにあわせます。 25mmくらいの深さだったかな。

注意点は、エギの腰上の線に沿って空けることです。  写真のように、一旦ドリルと腰の線をあわせてからバイスを閉めつけます。

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角度決め

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カンナ穴あけ中

 

5. スイベル(または紐)取り付け穴を空ける

スイベルを針金で取り付けるための穴を空けます。 穴径は2.5mm。 10mm以上は端から離したほうがよさそうです。

あまり端に空けると、材が柔らかいので、強い力で引っ張ると、穴が割れます。  
これを補強するために、後で瞬間接着剤を染み込ませて木を硬くします。

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6. シンカー取り付け溝を彫る

ミニフライス盤を3mm径のエンドミルに取り替えます。  エンドミルの径は、取り付けるシンカーの厚みに合わせてください。  私の場合は、4.0号シンカー 3.5mm  3.5号シンカー 3.0mm  3.0号シンカー 2.5mm でしたが、 とりあえず3.0mmの溝を掘って、あとはカッターナイフで微調整です。  アルミや布も入るので、ほんのちょっと広めが良いでしょう。

最初に両端に同径のドリルで穴あけしておくと、サイズ通りの溝になります。

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7. 荒削り

投影図に沿って荒削りします。

上下投影図は直線ですから、ロッド製作用ブロックプレーン(カンナ)で直線に沿って削りました。  曲線部は写真の木工用切り出しナイフが細身で便利でした。 

ファルカタ材は、大変柔らかく、木目と削る方向とを良く見極めないと、ザクッと深い削り穴が出来ちゃったり、出っ張りがポンっと飛んじゃったりします。  

木目とナイフでの削り方向を下の図に書いておきました。  矢印の方向に削る必要があります。 
赤丸部分は、水平に削ろうとすると飛びやすいです。 ブロックプレーンなら飛びません。 
青丸部分は、水平に削ろうとしても穴傷になりやすいです。 サンドペーパーで仕上げるしかありません。  
特に、尻の腹側の微妙なカーブに要注意です(下記、左下青丸部)。 ここがエギ最大の魅力です。

魅力といえば、左上の赤丸部はなんともいえないカーブですね〜。  ”マーメイドの腰”と名づけましょう。  丸いオッパイを振り振りして泳ぐマーメイドのエギを作ってみたくなりましたな〜、あっはっは。 

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横線は木目

 

上下と横の投影図とおりに削った後、切り出しナイフで角を落としていきます。

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だんだん綺麗に。

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荒削り終了。

 

8. サンディング

荒削りの次は、サンドペーパーでのサンディングです。

サンドペーパー#400〜#600くらいで次第に細かくして削ります。

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表面がつるつるに。

 

9. スイベル取り付け溝

外形が完成したら、スイベルまたは紐を取り付けるための溝を掘ります。
彫刻刀の角型で、穴から端中央部まで溝を掘ります。 針金や紐がこの溝に埋まって目立たなくなります。 
あまり深く掘ると、この部分の木部が弱くなり、釣っている間に割れたりしますので要注意。

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10. スイベル取り付けと木の補強

ステンレスワイヤを穴とスイベルに2回通しネジってからスイベルの根元側に巻きつけます。 スイベルは針金で固定されて上下左右に動かなくなります。  

バルサや桐、ファルカタは柔らかい木なので、針金をあまり強く絞ると、穴から先端までの木が裂けます。  大物がかかったと思ったら鼻が抜けたってんじゃ〜、釣りになりませんよね。

木が割れないように、穴内部、針金の下側に、瞬間接着剤ー液状タイプを木に染み込ませます。 乾燥するとかなり硬くなります。

スイベルがいやな方は、水糸のような丈夫な紐を通しても構いませんよ。

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スイベルを針金で取り付け、瞬接で木固め

 

11. 防水

セルロースセメントに、どぶ漬けして防水します。 回数は、濃度によりますが、薄目の溶剤で、5回くらい。 濃いものなら2〜3回かな。

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薄めの溶液で、5回くらいやると、表面がつるつるに光ってきます。 このままラッカー塗装でもいいのかも。


12. バランスのテスト

防水が終わったら、浮き方、沈み方のテストをします。  
この段階以後になるとエギ本体の削りなおしが出来なくなります。

お風呂に水を張り、シンカーとカンナを仮止めし、アイに糸を通してエギを水に沈めてみます。
市販のアオリーQは、勢い良く45度くらいの角度で頭を下げて沈みます。  そして糸のテンションをフリーにすると、風呂の底で45度くらいの角度でじっとしています。 糸を少しあげてエギを宙吊りにしてみると、水平よりややしり上がりでバランスしました。  カンナが半傘なので尻がやや軽いような感じがしました。

この段階でのテストは、シンカーとエギの浮力の関係、取り付けるカンナのサイズの把握とエギのバランスが主目的でした。

丁度良いもの、頭水中、尻水面で沈まないもの、沈むがほとんど逆さまに沈むもの、いろいろでした。 沈むエギは後でバランスを調整できますが、沈まないものはエギ本体が大きすぎるのでシンカーで調整というよりは、エギを削って小さくしないとうまくありません。

とにかく沈まないエギを選び出し、削りなおしをしました。

13. 目玉の穴堀り

先端の丸い6mm径のエンドミルを手で回して目を入れる場所に丸い穴を浅く掘りました。

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綺麗でしょ。

第2部につづく

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