Myシルクフライラインへの道

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最終更新日:
2010年10月26日(火)
16:51
 
 
14092
本日の日付:
2017年4月24日(月)
0:43
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自作リールの紹介
自作シルクライン編機
無印良品・未塗装シルクフライライン

マイ・シルク・フライ・ラインへの道

クラシック・バンブ−ロッドが使われていた時代、使われていたのは絹糸で編んだフライラインだった。
クラシック・テーパーを基に作ったバンブ−ロッドにはやはりシルクラインがマッチするに違いない。
調べてみるとシルクラインといっても多種多様なライン・テーパー、編み方の違い、コーティングの違い、そして、使うフロータントの違いなど、これまた、奥の深い世界が待っていた。
研究するには自分で作るのが一番の早道、と始めたのはよいが・・・
1. 自作のライン編機を作った  
  
旋盤・フライス盤を駆使して、8ヶ月かけて、一応、手編み機を作った。 
まず、編機の命であるギアを自分で作ることが必要です。 インボリュート曲線の勉強から始めました。 インボリュート曲線を書いてギア刃の設計。 勉強になるね〜。

次に、ギアを切るためのインボリュート・カッターを旋盤とフライス盤を使って製作しました。 カッターの材料は市販の鉄ボルトの頭。 旋盤で成形後に刃をフライス盤で付けます。 成形後に焼入れをしてカッターが完成。 そしてカッターを使って実際にギアを作ります。 ギアの材料はなんだと思います? 台所で使っているマナイタ(ポリエチレンだったかな?)です。 柔らかいので付け焼刃のカッターでも十分に切れます。 回転音も静かだし・・・、値段も安いし・・・。

ギアを切るためには、インデックス・ロータリー・テーブルが必要になります。 
インデックス・ロータリー・テーブルも自作しようかと思いましたが、時間がかかるんで今回は購入することに決定。 一体ギアは何個必要なの!!?
2. 手編み機が完成、1本編んでみた        
90フィート#3ライン、ちゃんとテーパーも付けた。 編むのになんと1週間もかかった・・・   5cm編むのに編機のハンドルを90回転させねば・・・。 ともあれできた。 16本編みダブルテーパー90フィート(27メートル)ラインです。
r0010341.jpg (41015 バイト)    r0010342.jpg (45005 バイト)最初の編みあがり、16本編み
3. モーターを取付て自動化した
電化すると予想だにしなかった不具合が続出。 手を抜いた部分は必ずといって良いほどしっぺ返しが・・・糸駒が機械から飛び出したり・・・。 引っかかって止まったり。
精密さに欠けた製作部分を殆ど作りなおし、とうとう電気でうごく〜。 うれしいぃ〜。
braider3.jpg (37837 バイト)Maxの全自動シルクフライライン編機完成
4.ラインの着色
竹には竹の色を・・・竹葉染め(右のうぐいす色、黒竹の葉を使用)
金色っぽい黄色(からし色ともいう)は、あの背高泡立ち草の草木染めです。 セイタカアワダチソウって季節によって発色がかわりますのでご注意を・・・。 

takebasome.jpg (42009 バイト)                                       yellowline.jpg (44885 バイト)
左:未染色、中:たまねぎ、右:竹葉染め             黄色:背高泡立ち草(8本編)
4. コーティング

我が家の黒竹の竹葉染めのマイ・シルクラインが出来あがりました。 糸の塗装って何でこんなに時間がかかるの?
コーティングが完成するまでに約1ヶ月かかります。 コーティング剤の調合はMax特製でヒミツです。(^^)

takebaline.jpg (42902 バイト)

5.16本編みと8本編み

16本編みと8本編みをして比べてみました。同じ番手のフライラインを作るのに、8本編みでは16本編みの倍の太さの絹糸を8本使います。 Maxの編機は16スピンドル、8スピンドル両方ともに使えるように作ってあります。
出来たシルクラインは、全体として同じ太さ(したがって同じ重さ)の絹糸を使っていることになります。
何が違うか? 編みあがりが違います。 16本編みは8本編みの半分の太さの糸を16本編みますから、編みあがりのキメが細かい訳です。 16個のスピンドルを使うため、糸のテンションを同じに保つのが極端に難しくなります。 90フィートをトラブル無く編み上げるというのは至難の技と言うことになります。
8本網みでは、8つのスピンドルですから糸のテンションコントロールは、はるかに容易になります。 が・・・
下記にキメの細かさを比べてみましょう。
8spindles.jpg (43023 バイト)     16spindles.jpg (44514 バイト)        8vs16.jpg (41930 バイト)
8本編み        16本編み       比較:左8本、右16本
何が違うか? もうお分かりですね。 シルクのフライラインをキャスティングするときのあの、こすれ感が違います。 また、同じ量の絹糸をつかっているのに、16本編みは表面が滑らかになり、かつ、コーティング後のラインの断面直径が細身になります。 凸凹した部分に塗料がはいるのでそうなります。 コーティングしているとはいえ、実際にラインがガイドを擦るときには、下地の糸の凸凹感がガイドに伝わるのです。 
シルク フライラインについて
ご存知ですよね? シルクラインは、比重が約1.2で、そのままでは水に浮かないってこと。 定義上、シルクフライラインはIntermediateラインとだとされているようです。 なぜ浮くのか? フロータントの撥水の力で浮いているんです。 そう、ドライフライが水面に浮くのと同じ原理で浮いています。 初心者の頃、シンキングラインにフロータントを塗ってしまってラインが沈まなくて困ったことがありましたっけ。
この性質をうまく利用すると、概ね1〜2時間使うとフロータントが切れてきますから、ドライフライでしばらく遊んだら、次はウェットとかニンフをつけて水中を釣るなんてことがラインを替えることなく出来ちゃうわけです。(^^)  更にドライフライで続けて釣りたければ、フロータントを塗ってやる必要があります。 市販のシルクラインを買うと、ラインが沈みはじめたら、一旦乾かしてからRed Mucilin (シルク専用フロータント)を塗って使うように指示されています。 私はぬれたままフロータントを塗ってそのまま使ってますけど、特に支障はありませんね。 
よくシルクラインは手入れが大変だから・・・なんていう人がいますけれど、私は手入れなんてしたことがありません。 リールにつけたまま勝手に乾いています。 いまのところカビが生えたことはありません。 湿ったところに長くおいておくとカビが生える可能性はあります。 それはシルクラインに限ったことではないですよね。(^^)
決してケミカル・フライライン用のシリコン入りのフロータントを使ってはいけません。 シリコンを使うとコーティングに悪い影響がでるみたいです。 自分でいろいろなフロータントを研究してつくるのもたのしいですよ。 松脂、蜜蝋、植物油、動物油、ワックスなど混ぜたりして・・・。 コーティングが剥げたら、また塗ればいいんです。 かくして、シルクラインの寿命は一生ものとなるのです。
シルクラインは同じ番手のケミカルラインに比べて、直径が細いです。同じAFTMA規定のライン重量で、細いということは、空気抵抗がかなり異なります。 バンブ−ロッドにシルクラインを乗せて長めのキャステイングすると、フライラインの伸び方の違いに驚きます。 キャスティングが面白くなること間違いなし。 ”びゅ〜ん”とラインが伸びて行くんです・・・。 釣果の方も”ぐ〜ん”とのびます。 いや、これ、ホントの話です。
シルクフライラインのコーティング
シルクフライラインの太さ
 
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